妙にリアルに近い良作スパイ作品あります!

 さて、様々な現代のスパイについて消化して参りましたが、そんな妙にリアルに近い良作スパイ作品であれば、ジョーカーゲームがオススメです。これは映画化もされましたが、映画版に関してはかなり酷いできあがりになっているので見るのはあまりオススメ出来ません。もしも、この作品を楽しむのであれば、是非、小説か漫画からはじめるのがいいでしょう。勿論これはフィクション作品ですが、実際の日本のスパイ機関の陸軍中野学校がモデルとしてあり、陸軍中野学校に関しては大映から映画化されているので、もしも映画を見たいのであれば、そちらを見た方が良いかと思われます。そんなジョーカーゲームのような妙にリアルな良作スパイ作品について、ここでは紹介していきます。

ジョーカー・ゲーム

 『ジョーカー・ゲーム』 (JOKER GAME) は、日本の短編ミステリースパイ小説です。これまで、作者である柳広司は、デビューから一貫して歴史上の偉人を重要な役割として扱っていましたが、本作においてオリジナルのキャラクターを主役として扱い作風の変化を見せました。

 これらは全て野性時代と呼ばれる角川書店の文芸誌にて連載されており、その中から、「ジョーカー・ゲーム」と「ロビンソン」の二作及び、書き下ろしの「幽霊(ゴースト)」「魔都」「XX(ダブル・クロス)」の三作が収録されたのが本書です。さらに人気が出たこともあって、その後、続編として、2009年8月に『ダブル・ジョーカー』、2012年3月に『パラダイス・ロスト』、2015年1月に『ラスト・ワルツ』が販売されます。これらの作品群は2008年度の「このミステリーがすごい!」で第2位に、週刊文春ミステリーベスト10で第3位にランクインしました。さらに2009年には、第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞をダブル受賞したのでした。

 現在、霜月かよ子の作画により漫画化され、『ビッグコミックスピリッツ』及び『月刊!スピリッツ』(小学館)にて『Dの魔王〜ジョーカー・ゲーム〜』というタイトルで連載されておりました。また2015年1月には実写映画化され、また現在はテレビアニメ化版を制作中とのことです。

あらすじ

 昭和12年秋、陸軍中枢部の多数の反対意見を押しのけて、結城中佐の提案でスパイ養成学校「D組織」が設置されました。訓練生たちは互いの素性を知らないまま様々な訓練を受け、やがて優秀なスパイへと成長していきます。参謀本部から監視役として派遣さていた佐久間中尉は、訓練生たちを「怪物」と評しました。

昭和14年、佐久間は参謀本部の武藤大佐の命令で、D組織の訓練生たちと共にスパイ疑惑のあるアメリカ人ジョン・ゴードンの自宅を捜索することになった。佐久間たちは憲兵隊に偽装して捜索を始めるが、ゴードンが全く抵抗しないことに疑念を抱く。そして、ゴードンが「二度目の捜索」と口走ったため、佐久間は武藤の命令の意図を理解しました。武藤は既に一度捜索に失敗していて、その失敗を有耶無耶にするためにD組織に二度目の捜索を命令し、失敗の責任を押し付けてD組織を解体しようとしていました。

 しかし、訓練生たちがゴードンが盗み出した暗号表をいとも簡単に見つけたため、武藤の企みは失敗してしまう。さらに佐久間は、武藤が捜索の一件を外部に漏らしていたことを突き止め、D組織への介入を止めさせ、参謀本部から多額の予算を手に入れることに成功しました。その手腕を見た結城は佐久間をD組織に誘うが、「自分はスパイには向いていない」と断り、それを聞いた結城は一人その場を立ち去った。

リヴィエラを撃て

 日本推理作家大賞と日本冒険小説協会大賞を受賞した傑作スパイ小説です。緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛の評価を受けておりました。舞台は1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げた事により物語が始まります。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ《リヴィエラ》とは何者なのか? その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げるスパイミステリです。

裏切りのサーカス

 実際のスパイが書いたスパイ小説であり映画化もされている有名作品がこの裏切りのサーカスです。肝心なストーリーですが、東西冷戦下の1980年代、英国諜報(ちょうほう)部「サーカス」を引退したスパイ、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下され、二十年間サーカス中枢に潜り込んでいる、二重スパイを探せという話になります。膨大な記録と関係者の証言を元に、容疑者を洗い出してくというこのストーリー、実際本当に地味なのかも知れませんが、実際のスパイの実像を見れて本当に面白い映画だと僕は思っています。さて、容疑者を洗い出していく上で、彼がたどり着いた裏切り者の真相とは?